7/5裁判傍聴に行ってきました①
- : against war & nuke Wave
- 2024年7月7日
- 読了時間: 4分
中国電力㈱が「上関原発を建てさせない祝島島民の会」を訴えた裁判の第8回の口頭弁論・裁判傍聴に行ってきました。
昨年8月に中間貯蔵施設建設計画が浮上してから、この裁判傍聴には毎回通っています。
今回も定員を大きく上回る人が傍聴に駆け付け、この裁判に対する強い関心が伺えました。
私たちも今回初めて参加するメンバーと一緒にいくことができました。
それぞれバスや電車で移動し、岩国裁判所前のバス停で合流して裁判所へ向かいました。
裁判所到着
裁判所に到着。

裁判所に到着すると、広島東部から裁判傍聴支援のためにチャーターしたバスがほぼ同時に到着。
尾道、福山からも集まり、いつもバス一台で駆け付けるすごいエネルギーです。
先日田ノ浦を案内していただいた、溝田さん、小中さんとも再会。
田ノ浦では作業着で汗を流していたお二人。
駆け付ける想いも、田ノ浦の道をきれいにする想いも同じなのでしょう。

抽選
傍聴に集まっていた人は、全部で80~100名近かったのではないかと思います。
私たちは60番台前半。
10時から抽選が始まります。
傍聴できる確率は4分の1~5分の1。今回、Waveのメンバーはみんな傍聴席に入ることができました。

傍聴
満席の法廷では、傍聴席から向かって右手の被告席に「祝島島民の会」の方々が。
この裁判はスラップ訴訟(※)で、中電が訴える側で、祝島島民の会が訴えられる側という異様な構図にはいつも強い違和感と怒りを感じます。
その構図は、裁判でのやりとりの姿勢にも如実に表れます。
今回は、双方の準備書面等提出された書類に関する確認が主な内容でした。
島民の会の弁護団からは、傍聴している私たちにも提出した書面の主旨が正確に伝わるよう、①この問題の歴史的経緯について②原告の主張する和解は本件に関して無効だということについて、丁寧に説明がありました。
また、③ボーリング調査の結果を中間貯蔵施設関連の手続きに使うのか否か、というこちらからの問いにこれまで中電が回答を避けていることについて、「なぜ”使わない”と答えられないのか。”答えられない”ということをもって、”中間貯蔵施設建設に用いる”という回答だと受けらざるをえない」と、姑息に逃げ切ろうとする中電側を追い込む鋭い追求がありました。
それに対して中電・国側からは、「必要があれば検討します」と軽々しく発言した以外にはなんの反応もなく、自らの提出した書面に関する説明もありませんでした。訴えた側でありながら熱意も思いもなく、また島民の会・被告弁護団に対して主張できる内容も道理もありません。そのような姿からも、中電・国側はスラップ訴訟よろしくただ裁判をして嫌がらせをすることが目的であることがはっきりと伝わります。国が背後にある大企業が一般の島民を、弾圧・自らの利益追求を目的として不当に訴えるような、そんな異常な裁判が当たり前に行われているのがこの社会の現実であり、こんなことはあってはいけないと毎度強く思います。
※スラップ訴訟…政府や企業に対して、批判的な意見を表明したり、対応を求めて動いた人々の意見表明などに対して、それを止めさせるために威圧したり、または苦痛を与えたりする目的で提起される民事訴訟
移動
裁判所を出た後は、報告集会の会場(岩国市民文化会館)へ移動します。
いつも、ご厚意で広島東部から来られているバスに便乗させていただいており、今回も乗せていただきました。

本当にありがとうございます。
バスが出発したら、マイクを回し、発言の機会をいただきました。
色々想いがあふれてしまい、Waveメンバーが話し終わるころには会場へ到着…(話が長くなりすみません!)
昼食~物産
バスを降りたら、昼食を済ませて会場へ。
会場の入り口に旗を立てたり、会場の設営を一緒にします。

1階では、祝島の物産品物産展が。

祝島の皆様とも久々の再開で、近況を聞かせていただきました。
神舞の準備で忙しいとのこと。
4年に一度の大切なお祭りをつなげていくために、準備からぜひお手伝いしたいです。当日が楽しみです。

今回も、琵琶茶、岩田コーヒーのコーヒーや定番のハチマキなどが並び、中には琵琶茶を5つごっそり買っていく方も。
私たちも琵琶茶とコーヒーをいただきました。

通常、ひじきは夏までとれてこの時期も物産展に並ぶそうですが、年々海の環境が変わり取れなくなっているのだとか。
ただでさえ環境の変化が与える影響は大きいのに、原発をつくることによって人為的に海水温度を上げる(温排水)と生態系にどれほどの影響が出るのかはかり知れません。
報告集会については、次回記事で報告します!
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