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取り組む問題

私たちは、広島の被爆体験から反戦・反核の願いを受け継ぎ、二度と戦争や核の被害を繰り返さないために平和運動に取り組むだけでなく、核廃絶・差別問題など現実の問題にも関心を向け取り組んでいく団体です。

​被爆体験を学び、つなげ、創る

​ロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナでの虐殺など戦争、紛争、虐殺は今なおなくなりません。

核の悲惨さを訴える広島から、平和な社会を創っていくためにすべきことは何でしょうか…

Waveは、映画上映会やフィールドワーク、学習会などを企画し、被爆者が語り継いできた、広島が経験した被爆の現実を学びながら、戦争や核の犠牲を二度と繰り返さないという想いを繋げていきます。

そして、それを実現するために。核の犠牲を二度と生みださない核廃絶の運動や、戦争につながる動向や民族差別の問題に取り組みます。

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核廃絶への取り組み
~上関原発・中間貯蔵施設~

日本は唯一の被爆国でありながら、核兵器禁止条約に参加していません。また、原子力発電という形で核を保有しており、核兵器を製造可能な「潜在的核保有能力」を持つ国です。このことは、日本が核兵器を保有する可能性を示しています。「私たちの『核兵器をなくせ』という『血の出るような叫び』とは、逆の方向に進んでいる」「核と人類は共存できない」という被爆者の声を正面から受け止めるならば、いかなる形でも核の存在を許してはなりません。

私たちは、身近にある「核」の問題に取り組みます。

山口県上関町では、原発建設計画を30年以上にわたって地元住民が反対して阻止してきました。現在、原発建設計画地に核廃棄物の中間貯蔵施設を造ろうという計画があります。私たちは、上関町祝島を訪問し、その想いを聞き、この地に原発も、中間貯蔵施設も要らないということを確信しました。また、反戦・反核の立場からいかなる場所にもこれ以上原発、それを支える施設を造ることに反対します。

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戦争へつながる民族差別問題への取り組み
~入管問題~

日本には既に約300万人以上の定住外国人がおり、また近年、祖国の迫害を逃れて日本に庇護を求めてやってくる難民が増えています。しかし、外国人に対する人権侵害・民族差別は後をたちません。

外国人労働者・難民に対する差別を日本人が認知せず、また知ったとしても無関心である限り、外国人労働者・難民に対する人権侵害は永遠に繰り返され、増幅します。当然のように行われている外国人労働者・難民に対する差別を阻止することが必要です。そして、何よりも、外国人労働者・難民に対する人権侵害は、このような実態を知らず、外国人労働者・難民に対する差別を事実上容認、放置している日本人自身の問題、日本社会の問題と言えるでしょう。

 

このような入管問題について、「外国人の問題だ」と感じる方もいるかもしれません。

また、なぜ「反戦・反核サークル」が入管問題に取り組もうとしているのか、疑問に思う方もおられると思います。

 

なぜ、これほどまでにひどい扱いを人間に対して入管はするのでしょうか。

そこに迫れば、現在の入管の外国人労働者・難民に対する支配的、抑圧的態度の前提には民族差別の意識があることがわかります。つまり、日本の戦前、戦中の他民族に対する差別意識は、変わらず引き継がれていると言えます。

戦争を反省し、二度と繰り返さないというならば、そこで犯した罪を忘れるということは絶対にあってはなりません。

しかし、2021年にも、入管は体調の悪化に苦しみ、明らかに衰弱していくスリランカの女性、ウィシュマさんに対して何の治療も施させず、救えたはずの命を意図的に奪い、人権も何一つ認めず、死に追いやりました。彼女が見殺しにされたのは、国の管理する施設の中です。このように、国が特定の人々への暴力を認める状態は、戦時下と重なります。

私たちは今、「平和」な日本の日常に生きているのでしょうか。戦前から続く差別が根深く残る社会、つまり、戦争に進んでいく声が上がった際にまたそれを止めることができないという過ちを、繰り返す社会なのではないでしょうか。

広島は、反戦・反核の地です。私たちWaveは、広島に生き、反戦・反核の声を上げるということは、戦争の前提となる差別を容認する入管問題に向きあうこと、そしてそれを実際に解決していくことによって確実に戦争の火種を消していくことだと考え、取り組んでいます。

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